トカゲについて

くつ

独り暮らしの貧乏浪人生が、
新居について先ずコートをかけるためのフックをつくろうと、
一番太い柱に釘を打ちつけたところ、
暗闇で視界の悪いところだったので、
柱に停まっていたトカゲを、誤って釘で貫いてしまったという
ところから始まる小説があった。
題名は忘れてしまったけど変な出だしなので良く覚えている。
大丈夫。トカゲはちゃんと生きてる。
その後彼はホテルのバイトをしながら恋をしながら
家に帰る度、柱に釘で貼り付けられたトカゲに
独り語りかけながら生きていくことになるわけだが。
トカゲに語りかけることによって救われたり勇気を持ったりしながら
話が進んでいく。
キンちゃんだったかな。確か彼はトカゲに名前をつけてた。
いや、
それだけやけど。
正月なだけに、信仰について考えてみたわけです。