ナナフシについて

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ぼくの会社にナナフシによく似た人がいます。
その人のことをナナフシと形容しているのは
おそらくぼくだけだけど。
言っていることは相当失礼ですが、
ナナフシというのに相応しい彼はナナフシの身体を持っているのです。
彼が両手両足を大きく広げて、
2本の柱の間にしがみつく写真をぼくは持っています。
それは彼をナナフシに決定づけた運命的な写真。


ぼくはこれまでナナフシを肉眼で見たことが一度もありませんでした。
いや、見ていたけれどもそれが昆虫であることを
認識していなかっただけなのかも知れません。
忍者といわれたその昆虫に、小さい頃随分あこがれたおぼえがあります。
図鑑では何度も見たナナフシ。
まぼろしの昆虫(自分比)。
アマゾンにいるらしいナナフシ。
亜熱帯がよく似合う。


ところで昨日、品川で一匹発見しました。
会社の入口の自動ドア。ガラスに両手両足を大きく広げて、
張り付いていました。
全然木の枝に見えず。
いきなりナナフシそのものが目に入ってきました。
傘で突いてみても全く動じない。
「おまえ、止まっていても無駄だ」
「わたしは枝だ」
「いや、私には見える。おまえはナナフシ・セヴンジョインツ」


ナナフシって名前って、おしゃれですよね。
誰が考えたんだろう。むかしのひとはすごい。
ナナフシなんか、別にたいして興味はないのだけれども、
昨日あそこでナナフシに出くわしたことで、
何かのスイッチが入った感じがなんとなくしたので備忘録。
ぱちん。